1982年、元何とかという人たちばかりで結成され成功が約束されていたかのように現れたスーパー・バンド「エイジア」
その彼らのデビュー・アルバムから、スケールの大きなプログレ色と3分間ポップという相反する両極面を融合することを、見事にやってのけた名作! 結果、アルバムは全世界で1500万枚を売りつくす大ヒットとなった。
ビッグなメンバーのあつまりに多い誰がイニシアティブを握るかの争いが良い方向に働いた珍しいケースであるような作品で、絶妙なパワーバランスの上に成り立っている作品です。
当時最先端のジェフ・ダウンズのシンセ・ワークとラジオでかかる曲に拘るジョン・ウエットン、あくまでプログレ道を突き進むスティーヴ・ハウ
2作目以降崩れてしまうこの調和はこの作品のみの至宝かもしれません。